せっかく書き終わったのに何故か文章が一瞬で消えてしまい、ショックのあまりパソコンに「ウソだろ…!?」と別れを告げられた恋人のようなつめ寄り方をしたshinです。
地元の友達が遊びにきて、東京案内してきました。
文具が好きだという彼女は、銀座にある老舗「伊東屋」に行きたいというので、まず銀座へ。
shinはインク吸い取り式のペンとか一つも持ってないのに、何故かインク壺だけ持っています。しかも2つ。
それがあの「不審者からのプレゼント事件」(2008年8月30・31日)でも使われた、ものすごく簡単なつくりの羽ペンのためだけのインクというのも、なんだかもったいないので、いつか買おうと思いながらそのままにしてありました。
「上から各階を全部見ていきたい。」という友達の要望に付き合ってフラフラしていると、全部が一本の竹でできた筆ペン、というのを発見しました。
普通のなら動物の毛で出来ている、墨を浸ける部分まで、全部竹です。
―面白い!
さっそく試し書きです。
んー、ちょっと書きづらいかもしれない。
やっぱりこういうペンで日本語書くのはコツ知らないと大変だなー。
趣きあったし、お手頃な価格だったけれど、購入は断念しました。
お店のお姉さんは、試し書きの紙にでかでかと
「伊東屋」
と、この店にいる人なら全員分かり切っていることを書いた迷惑な客にも、親切におしぼりを渡してくれます。
ビニールを破ってから、ただ「伊東屋」と書いただけのshinの手は汚れようがないことに気付き、そのままカバンにしまいます。
おしぼりはこの瞬間、カバンの中で、自分の役割を果たすことなく無駄に乾燥していくことが決定しました。
おしぼりは、カバンの中でさぞ恨めしげにshinへの呪いの言葉を口にしながら乾いていったに違いありません。
さらにフラフラしていると、今度は全部ガラスでできたペンを発見しました。
インクに浸す部分まで、全部が(以下略)。
試し書き決定です。
お、書き易い!
意外にも書き易いし、色も入っていてキレイだし、これは欲しいかもしれない。
ただ竹よりは値段も高いし、どうせならお気に入りのが欲しいし、また今度ゆっくり選びたいな。
さすが老舗、落ち着きあるおしゃれな文具がいっぱいです。
書斎(があれば)に置きたい感じです。
ヨーロッパとかを舞台にした映画に出てきそうな、手紙の封をローソクの蝋で封をする封蝋(シーリングワッ
「ルネッサ~ンス」
「スリッパもあるやないか~い」
といいタイミングで隣の友人に呟き、ちょくちょく吹き出させながら全てのフロアを見て回り、満足して伊東屋を後にしました。
…この文具の老舗で私たち2人が購入したものは、shinが買ったゴムでできた顔型のスタンプ一つ。
全部ゴムでできてるので、指の押さえ処や力の加え加減で、笑い顔のスタンプが泣き顔にも怒った顔にもなる面白グッズです。
―ハンズで買えるやないか~い。
(老舗の街と、友人がまだまだ魅せてくれたので続く。)