ブログのくせに誰にもここの存在を明かさずに現在まできていた“youyaku”ですが、先日「見たい」と言ってくださった奇特な方の出現により、読者様ができました。
それにより、ちょっぴり自意識過剰になってるshinです。
ですが私は、自意識過剰という点についてこの人の右に出る人を知りません。
高校時代の倫理教師、P先生です。
shinの中で、「理科教師と倫理教師は変人」というセオリーが勝手に存在しているのですが、このP先生も、その例に漏れません。
shinは高校の社会科は美人で分かりやすいI先生の政経の授業を取っていたので、その変人の授業は受けたことがありません。
にもかかわらずP先生はshinのことをフルネームでしっかり覚えています。
なぜなら、P先生は毎朝階段の踊り場に出没し、遅刻者のチェックをする係りで、shinはその名簿のランキング上位に名を連ねていたからです。
「2枚目になっちゃいましたよっ、shinさん!!」
バーコード頭のいい年したおっさんのくせして、妙に高い声で嬉しそうに言うその人の横を、shinはいつも無言で通り過ぎていました。
shinは一人でよくトラブルに巻き込まれますが、自らトラブルに首を突っ込むことはありません。
回避します。
そういう訳でshinはなるべくこのP先生と話さないで済むように避けて生きていました。
ところが、そんなP先生が自習の時間の監督でshinのクラスにやってきたのです。
-shinの心の中-
(プリントを配ってその問題を解くだけだ。
sihnの席は後ろの方だし、
こいつと関わる事もないだろう。)
ところが、何のいたずらか、shinの列のプリントの枚数が足りなくてこのままでは全員に行き渡らないことが、shinの席までプリントが回ってきた時に判明したのです。
なんてこった。関わりたくない。
でも言わないのは人としてどうなの?
後ろの子達はプリント解けないじゃない。
後ろに1枚だけ渡すなんて、面倒を押し付けてるのと何ら変わりない。っていうか、どう見ても面倒を押し付けてる。
そんな心の葛藤の末、仕方なくshinは手を挙げて先生に申告します。
shin 「…先生、紙が足りません」
P先生「なんですって!?」
先生は、この大変遺憾な事態にひどく驚き、また怒りも感じていらっしゃるようです。
ですがいつまでたっても、足りない枚数分だけプリントをこっちに渡すという、次のアクションを起こしてくれません。
shin 「あの、だから、紙が無いんですが…。」
P先生「なんてこと…!!」
先生は子豚のようなちっちゃい体をテカテカさせながら、確実に怒ってらっしゃいました。
先生?そうカッカしなくてもプリントをあと2枚下されば、事は収まるんです。
なんでこんな短いはずのやり取りで、この人はこんなプンスカしてるんでしょう。
カルシウム足りてないにも程があります。
P先生が再び口を開きます。
P先生「あなたねぇ!いくら私がアレだからって、教師に向かって
『髪が無い』だなんて!!」
ーそっち!?
この状況で、このタイミングで生徒が手を挙げて、そっちに取っちゃうんだ!?
しかもshinと同時に事態を把握したクラスメートが全員笑いの発作に襲われているのに、P先生一人が素で怒ってます。
漫画か冗談でしか見かけないこのやり取りを、真面目に実演する人がいたなんて。
どんだけ自分の頭部のことで頭がいっぱいなんだこの人。
とにかくこの誤解を解かなければ。
shin 「や、違うんです。その、プリントの枚数が足りなくて、
あと2枚欲しいんですが…。」
P先生「まったくもう!」
まだ怒ってるんですか。
話題が話題なので謝れとは言いませんが、怒るのやめてもいいんじゃないでしょうか。
他人のプリント2枚をGETするのに、明らかに過剰なエネルギーを消費しました。