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過去も現在もごたまぜに、日常の面白エピソードを書いてる読み物・絵日記ブログです。
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昨日めちゃくちゃ怖い夢を見て、朝5時に目が覚めました。
とてもまた寝る気になれず、そのまま起きていたら地震が来たので、
「あーこのせいだったのか」と納得したshinでした。

阪神淡路大震災の時も怖い夢を見て、起きたらニュースがやっていて、ぼんやりそれを見ていたら母に早起きを驚かれました。
…どうにかなんないかな、この地震体質。

反応する割には早々頻繁に起こることではないので揺れるまでは自覚がないし、何より夢がめちゃ怖い。何で2重に怖い思いをせねばならんのだ。

前世、地震で死んだのではないかと疑っています。

今日の前振り暗いなあ。
気を取り直して、本編です。
今回は、せっかく見に来ていただいた皆様の、知識の幅を少しでも広げる事が出来ますようにとの願いをこめて、アカデミックにお届けしたいと思う所存であります。
(上の文を読んで読む気を失くしたお笑い系の皆様も、ご安心を。()内は、いつもの調子でお届けいたします。)

(初日っからカロリー計算を度外視したデザートに圧倒されていたshin達。
しかし、食事に関して、まだまだ覚悟と認識が足りなかったのだと翌日思い知らされました。)

日本に住んでいる私達には、少々実感の無い事と思いますが、世界は今水不足という危機に瀕しています。
水の惑星地球といわれるこの星に存在する水100%の中で、実際に飲み水として使える水は僅か3%にも満たないのです。

オーストラリア・ヨーロッパなどでも水不足は深刻な問題で、シャワーを使う量や庭に撒く散水の水も規制されるなど、生活用水も限られている国もあるほどです。
必要以上に水を使いすぎる事以上の罪悪はありません。

(でもだからって、ねえ?使わなきゃいけない水ってのも、生活してればある訳で。
例えば食器を洗う水とか…)

食事の後の食器などの洗浄も、最低限の水量で行わなければなりません。
特に、野外での食事などではなおさらです。

(shin達のグループは、キャンプ場の広大な敷地の、奥の方だったので水場にも遠く、確かにいつも以上に水は不自由でした。)

そのような場合、まず、水を入れた桶(オケ)に洗剤を入れ、食器を中に投入します。

(ちょっと、あんまり重ねても良くないんじゃ?まあ、いっか…。)

お皿を水だけが入った桶に移し、すすぎます。

(水、替えないと意味無くないですか?ねえ…)

ペーパーナプキンで拭きます。

(おいおい、まさか…!?)

終了です。このような…

待てぇーい!何普通の感じで続けようとしてんだよ!?おっかしいだろ!洗えてないんだよ!!)

汚れは、落ちましたが?

(何か問題でも?じゃなーい!洗剤落とせてないだろっての!)

水、無駄に出来ませんから。

(それとこれとは違う!!…はあ。アカデミックにお届けしようと思っていたのに、いつの間にかコントになってました。)

もう、ここからは普通にお届けします。
でも、この食器の洗浄法には普通にびっくりしました。
絶対、洗剤落ちてません。
しかも、誰も気にしてないんです。

日本チームだけが、ざわざわと小声で突っ込んでました。

しかし、郷に入ったら郷に従え。数日すれば、気にならなく(しなく?)なってました。

適応能力って、怖い。

でも、キャンプの食事でよくデザートとして出たリンゴやナシを、T-シャツの袖で拭いて食べるのは好きでした。かっけぇ。

キャンプ期間何してたかというと、主にゲームが多かったような気がします。
というか、ゲームでした。

実は今、実家に帰っていて、イギリス旅行記を読み返せてるんですね。
活動が意外に多岐に渡っていて、かなり充実してて、思い出して楽しかったです。
が、これ全部書くと、キャンプ編は前・中・後編で収まんないと思うんですよ。

一応次で終わるはずなのに、これは困ります。
なので、今回はその一つだけ紹介して、終わりたいと思います。
反応次第で、変わるかもしれませんが(笑)

プレイボックス・シアターです。
要は演劇ですね。

まずは自己紹介。
ですが、演劇がテーマだけあって自己紹介も一筋縄ではいきません。

くるくる回ったり、お姫様みたいにお辞儀しながら挨拶したり、とにかく何らかのアクションを交えた自己紹介をしなきゃなんないんです。

その場には、セバとRちゃんもいました。
二人ともいきなりハードルの高い要求をされてかなりビビッてます。その活動担当のリーダーは面白おかしく説明とかしてくれて、緊張をほぐしてましたが、もともと日本人には苦手な分野ですよね。

順番がどっち回りか分かると、2人は素早くshinの前に回ります。

お前ら、こういう事には本当に敏感だな。

そうでなくても真ん中辺りの順番ですから、早めにしないと無難な動きは先越されちゃうんですよ。
だから、この場合、早めにやっとく方が有利です。

2人とも、中途半端に両手広げてみたり、ちっちゃくスカートの裾をあげるふりをしたりしてやり過ごしてました。

shinの番になると、大抵のアイディアが出尽くされてました。
短い時間内に急いで思考を巡らします。
覚えてないけど、パントマイムとかしたのかな。

とにかく大変でした。
が、今旅行記を読み返してみると、セバの回想の所に
「shinが堂々と挨拶してて感心した」
と書いてありました。

こっちは君達のおかげでテンパってたんですけど。
全く、こっちの苦労を知らないで。

しかし、そんなセバにピンチが。

なんと、この活動の中で更にグループ分けがあり、セバは一人違うグループに入れられてしまったのです。

説明の前にグループを決められちゃったので、セバは次の行動をshinに聞く前に引き離されちゃいました。

shinもセバが気になりましたが、shinはshinで違う外人の中で説明やら話し合いやらしなきゃいけないのでフォローできません。

セバは後に、旅行の中で一番の危機だったと語りました。

そしてそのピンチは、切羽詰ったセバの英語の才能を開花させます。

セバ「めっちゃ緊張した!すごい必死で聞いたよ~。」
shin 「…私はいつもそんな状況に置かれてるよ。」
セバ「人間追い詰められると分かるもんだねぇ。」
shin 「ちょっとは私の気持ちが分かったか。でもこれで次からセバ、
   一人でも大丈夫だね。」
セバ「え?やだよ。」
shin 「!!」

セバはせっかく開きかけた才能を、「もうあんな大変な思いはしたくない」という理由で即効で閉じやがりました。
shinのポジション、相変わらずです。

繰り返すようですが、セバはshinの一個上だったんですよ。
ひどいやつです。
どうせセバはこのブログ見てやがるので、あえて2度言います。
ひどいやつです。

さて、一応次回を最後にキャンプ編は終わる訳なんですが、終わりに近づくにつれてshinのテンションは下がっていきます。

そろそろ例のホームステイなんですよ。
はあ。
(別に今のお前は落ち込まなくていいだろ。次回は、shinのホームステイ先の子も登場(予定)。次回に続く。)

前回の募集も、引き続きお待ちしてますねー。

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最近、よくお前はうちに来る。

っていうかぶっちゃけ、泊まってくな?
もしかしたら、帰ってないんじゃないのか…?

全く、懲りない奴だな、お前も。

昨日もお前は俺のせいで、何度も死ぬとこだったんだぜ?
俺の拳が、何度風を切ってお前に肉薄した事か。
そのたびにお前は、寿命を縮めるほどに驚いたはずだ。

それなのに、今日も懲りずにまた挑戦してくるって訳か。
そっちがその気なら、仕方ない。遊びは終わりだ。

怖気づいたんなら今の内だ。今なら見逃してやる。
ただしそれでも残るって言うんなら、お前の命は確実に今日までだぜ…!

―はい、これを読んだ蚊の人は、早めにウチから出てって下さい。

暦の上では確実に秋に近付いていると言うのに、今さら蚊に刺されまくってるshinでした。

遊びすぎたかな…?ま、いいか。本編です。
本編なんですが、ここでお知らせ(?)が。

詳しい事は実家行かないと分かんないんですが、キャンプ期間は大体1週間くらいあったんですよ。
で、この話はshinが中2の頃の話でして…。
詳しい資料とかも、手元にないですし…。

何が言いたいかって言うと、しっかり覚えてないんですよ。

色々ありましたけど、それを今までのように時の経過で1週間分お届けするのが難しくてですね、キャンプ編だけ書き方を改めたいと思います。

時間は流れの通り追って行きますが、日付とかの区切りはしません。
心に残ってる出来事だけ抜粋していきたいと思います。
最終日だけは、今まで通り書く…予定です。

じゃあ、参りましょうか。今度こそ本編です。

目的地に到着したshin達。
レミントン・スパでは、キャンプの主催者の方が2人ほど待っていて、キャンプ場へ案内してくれました。

キャンプ場に到着です。

キャンプ場、広かったです。
小さい子から、shin達と同い年くらいのティーンエイジャーまでがわらわらいました。

shinはキャンプに参加しといてこんな事を言うのもアレですが、共同生活苦手です。
寮生活とか出来ないタイプです。

スカウト活動を続けてたのは、仲間がいい奴らだったからです。

なので、キャンプのテントは国ごとに分けられると聞いて、ぶっちゃけかなり安心しました。人見知りなんです、shinは。

しかもティーン達の英語は早口で、聞き取りが難しいというよりは、不可能。
「どうもー。」と「日本から来たんすよー。」以外は一切返せずにshin達のテント設営場所まで到着しました。

テントは日本人だけでしたが、グループ分けではそういう訳にもいきません。
何せ参加者数が多いので、2,30人くらいのグループが4個とか5個とか作られてて、
(すいません。記憶が曖昧です…。)
shin達日本人チームは全員がその中の一つのグループに配属されたって訳です。

“オープニングセレモニー”という、開会式みたいなのをして、その後ゲームとかして、初日は終わったような気がしました。

ただ、日本の開会式とは違って、式次第とかは一切無し。
全て歌やダンス等の出し物で、もうお祭りは始まってるよー、って感じでした。

その後ゲーム。

日本チームも、指示を受けていくつかあるゲームの中の一つに混ぜてもらいます。

リーダー(外人)「じゃ、ここら辺のどこでもいいから参加して!」
shin       「あ、はい。」

なぜか、全員がshinについてきました。

嫌な予感です。

shin  「…何?」
みんな 「通訳よろしく!!」

こらあぁー――っっ!

お前達、頼る気満々かぁ!!
何だそのさわやかな丸投げは!?
来たいって騒いだんだからしっかり勉強しろ!

「shin、英会話してたじゃん。」

アレは違…ッッ!う、うっさい!!
そんな全部分かる訳ないだろ!!

「しょーがないじゃん。この中で一番英語分かるの、shinなんだからさぁ。」

何、このshinが聞き分けない子みたいな流れ。

「ほら、説明始まったよ。」

お前ら、覚えとけ。

説明聞かなきゃルール分かんないし、さち達は本当に説明聞いてないしで、仕方なくshinは集中してリスニングに取り組みます。

結局自分が困る事になりますからね。
しかしこれがループの始まりで、この後もshinは図らずもこの旅行のポジションを“通訳”として過ごす事になるのでした。

まあ、たまに間違えたりもしましたけどね。
ゲームだし。

その後はテント設営して、夕ご飯。

デザートとして出たのはバナナ味のカスタードクリーム。
さらっと読み流さないで下さいね。
シュークリームとか、クリームブリュレとかじゃないですよ。

カスタードクリーム。
のみですよ。

こいつは普通単品では人前に出てきません。
このままでは本来は、まだ製造過程の段階です。

shinは生クリームとかカスタードとか、割と好きな方だと思いますが、さすがに単品では食べたくありません。

それが、ボウル一杯、一人一つ配られます。

―…ッッ、手強い!!

他にもこのキャンプでは、甘味好きなshinがまったく手をつける気を起こせないようなデザート達が、多数登場しては日本チームを苦しめました。

ほとんどのケーキが、食べるとジャリって言うんですよ。
砂糖溶けきってないんです。

入れ過ぎ。

そして何より困るのが、一緒に食事しているイギリスのスカウトやリーダーが達が、しきりにそれらを食べるように勧めてくるんですよ。

私たち以外にはどうやら美味しいもののようで、善意で勧めてくれるので非常に断りにくいです。

初日は断れなくて、全部食べて、気持ち悪くなりました。

『shin達の前に敵が現れた!

カスタードの攻撃!

セバが倒れた!!

ライスプディングの攻撃!
(この国の伝統的なデザート。米をミルクと砂糖で煮たドロッとしたもので、これもめちゃ甘い。shin達は全員が拒否反応。)

さちが倒れた!ダメージが大きい!!

お皿がshinに回ってきた!

shinのポイントも残りわずかだ!!

アイテムを投入して下さい。』

しかし、そこで投入されたアイテム…もとい食後(というか就寝前)の一杯が、これまた激甘なココア。
クリーム入れ過ぎ。

お前達、いい加減にしてくれ!!

なんですか、君達は、甘いもので出来てるんですか!?
この、砂糖菓子ちゃんめ!!
いや、口説き文句とかじゃなく本気で!!!

さち達のライスプディングまで押しつけられたshinは、このお休み前の一杯を断りました。
(その席にはいましたよ。紅茶を自分でいれて、話の輪に入りました。)

隣のセバに一言。
shin「今なら、抹茶を樽で飲めるよ…。」

そんでその後。

『shinのレベルが上がった!防御力が10上がった!』

このキャンプ期間中にshinは、ライスプディングに耐性がつきました(笑)

この記事を書きあげて思った事。

今、このイギリス旅行編、初めて旅行記っぽい…!
(だめじゃん。)

そんなこと言ったら、本当の旅行記に失礼ですね。
訂正します。色物イギリス珍道中です。

どう書こうか、かなり迷う回に入っちゃいました。
飛行機の回とか、前回までは、書く事一つだったから楽だったのになあ。
(書くこと自体は大変ですけどね。構成が。)

というか、前回のは、キャンプ編がまだ固まらなさ過ぎて、つなぎに書いた回なんですよ。
最近毎回締めで愚痴ってますし、書くのも遅くなってますが、気長に構えて、また読んで下さると嬉しいです。
いつも読んで下さる方、さらにコメント下さる方に、感謝です。

あ、今回は、これで終わりじゃないんだった。

ちょっと募集です。゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

気づいた方いらっしゃいますでしょうか?カウンター付けたんですよ。
で、こいつが面白くて、増えたり増えなかったり、2個増えたり、なんか気まぐれなんですよね。
よくキリ番とか言うけど、ここでキリ番踏むの、他より難しいんじゃないか?
と思ったんで、キリ番踏んだら何かしようかな、と思うんですけど、どうですか?
ついでに、これしたら?ってのがあれば、それもお願いします。
まだそこまでするほどの数は刻んでませんが、アイディアがあれば、温めたいと思いますので。

今から無期限で募集しますんで、何かあればコメントなり、プロフィールにあるメールなりでお知らせ下さい。
キリ番とか言える様になるまではかなりかかると思うんで、受付時間長いですよ(笑)

゜。°。°。°。°。°゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。。

さあ、次はどうしよう。
(次こそ、旅行記になるようにしろよ。キャンプ編・中編に続く。)

家に普通のラーメンが無かったshinです。
昨日、何かラーメンが食べたくなって台所を漁りました。

で、発見したのは、『トムヤムラーメン エビ味』。
説明書きには、

“このラーメンは、タイで人気のあるラーメンです。”

とあります。

なんでそんなものが我が家に?
…普通のが良かったんだけど。

でもそれしかないし、しょうがないので決定です。

調理中。
(―何か、やな予感がしたんですよ。
鍋に入れる、加薬って言うんですか?
スープの素みたいなやつ。
あれが一つ、すんごい赤くてどろどろしてたんだよね。)

あっ、っと思った時には、ほぼ入れ終わってました。

結果。

辛い!って言うか、痛い!!
お茶の消費量が半端ないです。
唇からどこまでかもう分かんないけど、とにかく痛い!!

食べきるのにかなりの時間を要しました。

後になって、パクチーを食べた事無いshinが、どんなものか知りたくて自分で買ってきたやつだと思い出しましたが、あまりに痛くて結局パクチーの事は何一つ分かりませんでした。

タイの人たちの唇はいつも腫れあがってるに違いない。

まろやかにするためにヨーグルト入れてやろうかと思いました。

皆さんも気を付けて下さい。(何を)
じゃ、本編です。やっと日付が変わります。

朝です。
セバは早朝に公園へ散歩に行ってきたようでした。

あんたはじいさんか。

よく眠れなかったらしいのですが、時差ボケなど感じた事のないshinは、思わず突っ込んでました。
公園て。

朝食はホテルのバイキングでした。
皆で食堂に向かいます。

あの狭いホテルのどこに食堂があるんだろう、と思いましたが、まあ、彼も頑張ってましたよ。
エレベーターや部屋の驚きの狭さに比べれば、かなり普通の大きさでした。

が。

もう一回言いますが、朝食はバイキングです。
皆さん、バイキングなんですよ。


主食のみ
の。

主食って言ってもイギリスですから、パンとコーンフレーク。

確かにバイキングでした。
めちゃ種類ありましたからね。
パンとコーンフレークの。

…意味ないんじゃないですか?

サラダやスクランブルエッグのような“おかずもの”はもちろんの事、デザートも何一つありませんでした。
紅茶美味しかったですけどね。

色々と突っ込み所満載なホテルを後にして、キャンプ場まで向かいます。

この時点ではまだ気づいてなかったんですよ。
今日、これ以上突っ込み所のある人に会うなんて。

とにかく移動です。

途中、レミントン・スパだったかなぁ。
クマのパディントンっていうクマ、知ってます?
shin達は電車に乗って行くんですが、途中の駅にそのパディントンにゆかりのある駅を見つけて、テンション上がりました。

妹が好きで、ぬいぐるみとか持ってたんですよ。

当時それのアニメもやってたんですが、shinはナレーターの人の声が好きでした。
優しげで。

電車に乗ってる間、ある老夫婦と仲良くなりました。

元気な奥さんと、物静かそうな旦那(だんな)さんです。

旦那さん「じゃあ、君達は…」
奥さん 「これからキャンプなのね!素敵ねえ!!」

旦那さんはなかなか喋らせて貰えません。

しかし、日本から来た、というくだりで、旦那さんは頑張って会話に入ってきました。

旦那さん「やっぱり君達は日本人だね!?僕は俳句を作ってるんだ!」

―えっ、俳句?

カバンの中をごそごそと探って、ノートを取り出し、shin達に見せてくれます。

―あー、英語のね。

「俳句」という単語にこんなところで出会うとは思ってなかった面々。
興味津々の様子でノートを覗きこんでる事が嬉しかったのか、旦那さんはさらさらとこの場で一句作ってくれました。

…英語のを載せてもアレなんで、訳したのを載せるんですが、
そこには

“青い空

 快い風

 電車の中で

 日本のガールと

 会話した”

と書いてありました。

―季語ねえ!
英語だから5文字とか7文字とか無理なのは分かるけど、
せめて語のかたまりは3つじゃないの!?
つーか、伝えたいこと薄ッッ!!!

心の中、ツッコミの嵐だったshinを除いて、さち達は感心しながら見てたので、shinはそこにも一言言いたくなりましたが、旦那さんが嬉しそうなんで黙ってました。

ページをめくるにつれ、shinのツッコミ・フラストレーション値は値を上げていきましたが、それ以外は時は穏やかに進み、目的地に着いた老夫婦は笑顔で別れの言葉を残して去って行きました。

ありがとう、旦那さん。面白かったです。

その後はshinはかなり高めのフラストレーション値を、さちの寝顔を激写したりするなどして解消しました。
後で怒られたけど。

…つーかこの話、いつになったら終わるんだ!?
予定ではどんなに多くても記事4つ分くらいだったから、本当は前回終わってるんですよ!
もー!
(↑読んでくれる方々が優しい言葉をかけてくれるからって、お前が調子に乗っただけです。)

キャンプ編、どうしよう…。
(とりあえず、次こそキャンプ場に到着しろ。次編に続く。)

※追記
くまのパディントンにゆかりのあった駅は、普通にそのまんま「パディントン駅」でした。レミントン・スパはshin達の目的地でした。
次回登場します。多分…。

ほとんど入ってないバイト先に行ってきて、バイトのつるっパゲのせいでかなりブルーになって帰ってきたshinです。

記事にまでダークなものを持ち込みたくないんで記述は避けますが、あいつはあの性格なんとか出来んのか!!

あいつに日記のペース乱されたりしては敵(かな)わんので、さっさと本編に入りますよ!!

とりあえずつるっパゲ!お前は素麺のつゆを麦茶と勘違いして飲んでしまったり、駅の改札でガコってなったり、何か取ろうとして目測を誤ってスカっとなったりしてしまえ!!ガー!!!

…はぁ。じゃ、本編へどうぞ。

人々が搭乗口に移動しはじめ、shinは仲間と合流します。

「さっきの外人と何話してたの!?」
「ちょっとカッコ良かったよねぇ!」

あの長い搭乗時間、仲間たちは至って普通に過ごしたようです。
そして、どうやら彼らとは違う時間を過ごしたらしいshinに、興味津々の様子です。

「いや、別に…。」

言葉を濁すshin。

確かに、会話はちょこっとしたもんでした。そしてあなた達のご推察の通り、shinは君達とは少し変わった時間の過ごし方を機内でしてました。

どこにも嘘はないです。なのに、このセリフを言った後の、どこか嘘ついちゃったようなこの感覚は何だろう…。

それは彼らの想像と現実との違いだと、分かり切っているその答えをあえて見ないようにして、shinは仲間とともに搭乗口を目指しました。

そして、そしてとうとう…

降り立ちました、霧の都、ロンドンへ!!

外に出た瞬間、何だか不思議な感覚を覚えました。
空から見た夕霧のロンドンは、とても幻想的でした。
どこかの風景画の世界に迷い込んだようでした。
でも、視覚だけの時とはまた別の、ロンドンの乾いた空気や、匂いを肌で感じた時、shinは

「違う国に来たんだ…。」

と本能的に理解したんです。その思いが、夜のロンドンを少し違った風に見せているようでした。

異国感というと、疎外感と取られる方もいらっしゃるかもしれないですが、嫌な感じとも、初めての感じとも違いました。

マレーシアに行った時にも、アメリカに行った時にも、そんな事は思いませんでした。もともと無闇に感動できない性質なんです。

何でしょうね。真っ暗な箱に入れられて、海を越え、窓一つない部屋に入れてから出されたとしても、この国の中なら、私は「ここは日本じゃない。」と思うっていう、変な直感みたいなものでした。

そんな不思議気分の真っただ中にいたshinを現実に引き戻したのは、shin達がその日泊まるホテルでした。

ロンドンは、首都で、都会ですから、地価が高い訳です。

そしてshin達が泊まるホテルは、

「そんな中で僕も頑張ってるんですよー。」

という彼の叫びを、そのまま体現したかのような、細長ーい形をしてました。

フロントで3階だと言われたので、エレベーターに乗って移動です。



1度に2人ずつね。

エレベーター狭すぎです。

2人ずつしか乗れないエレベーターなんて、初めて見ました。
shinは、このホテルには横幅制限なるものが存在しているに違いない、と確信しました。

少し規格外の体格の方、例えばクマのプーさんあたりが満腹の時に、このエレベーターを利用しようとしたりなんかしたら、大変です。
Rabi4_2必ずつまって出られなくなり、お腹がへこむまで絶食した後助け出されるまでは、下半身をオブジェのように使われてしまうこと請け合いです。

なんとなく、部屋を見てみたくなくなったshinです。

だって、こう、想像つくじゃないですか。

多分、ただの予想だけど、狭いんでしょ?

エレベーターが開きます。

驚きました。

1フロアに部屋は2つしかありません。

隣がさち達の部屋です。(まだ上ってきてないけど。)
以上。

簡潔ですねー。

はあ…。
気を取り直せ、自分。
いいから早くドアを開けるんだ。
こういう類は、とりあえずいっぺんに片づけちゃった方がいい。

ガチャ。

予想以上でした。

ベッドが二つ、それだけ。

それだけの部屋が、何でこんなに圧迫感を持ってるんでしょう。

shin「…囚人部屋みたい。」

実際には、映画で見る個室の囚人部屋の方が、若干広いかもしれません。

もしくは取調室に、ベッド2つ。
(どっちにしろ罪人から離れられていません。)

shinは、荷物の整理もそこそこに、あと一つあった備品、小さい机(もしくは台みたいなの)の方へまっすぐ歩いて行きました。

こんなものを見せられたら、するべきことは一つしかありません。

机をベットの方に持って行き、セバの方へ向け、自身はベットを椅子代りにして座ります。

shinは態度悪そうに足を組み、セバを怒ったように見上げました。

S「刑事さんよ~、いつまで俺をこんなところに閉じ込めておくんだ?いつまでいたって時間の無駄だ。俺は何にも言わないぜ。」

即席コントの始まりです。

セバは生真面目ですが、セバスチャンなんてあだ名をshinからつけられて、shinがあだ名で呼ぶとちゃんと

「なんでございますか?」

なんて答えてくれる、律儀な芝居気は持っています。

加えてshinの、この手の早変わりには慣れているので、一瞬置いて刑事に変わります。

セ「…そうはいっても調べはついてる。後はお前の自白だけだ。」
S「知らないね。」

セ「強情な奴め。サッサと言わないか!」
S「…。フンッ。」

セ「…。…カツ丼食べるか?」
S「いただきます。」(即答)

ただの食いしん坊でした。

さち「…何やってんの?」

部屋に荷物をすべて置いてきたらしく、さち達が遊びに来ました。

部屋が狭すぎるから、という理由でみんなで記念撮影をし、明日の予定を話し合って、shinたちは眠りについたのでした。

ロンドンのホテル、ありがとう。君の心意気は何か伝わった。

そして面白いのは、外国だからなのかその部屋は狭くても雰囲気がどこかお洒落で、かっこいい事でした。

…つーか今日の記事、結局昨日の記事の日付変えられてなくないか?
昨日の記事が夕方で、今日の記事がその夜。

…日付変わってねぇ。
(先の長そうな展開になってきたが次回でキャンプ場までつくのか…?次編に続く。)

(shinが深夜に更新を終えた後、再び目覚めるまでにこのサイトにいらして下さった方々。(そうじゃない方は()内読み飛ばして。)

お見苦しい画面をお見せいたしまして、申し訳ありませんでした。
この回、普通に長すぎましたね。
いくら普段からshinの長々とした文体に付き合って頂いてるからって、さすがに長すぎです。
明らかに分けるべき文章でしたが、
「ただでさえ何章にも分かれている話で、更に前・後編にまで分ける訳には…」
と、その時shinは考えたみたいです。

で、翌朝サイトを開いてスクロール幅がいつもの1/2になってるのに気づき、読んでみて改めてその冗長さに驚いたというわけです。
あまり夜中に更新するのも考え物ですね。
眠くてハイになってたんだと解釈して、前回見た画面を快く忘れてくださると嬉しいです。)

朝っぱらから、謝罪で始まるshinでした。

では気を取り直して、機内でテトリスを始めた中2のshinの事を覗いてみましょう。
中2のshinは早速テトリスに取りかかります。

しかし、このテトリス、何かおかしいです。

降りてきたブロックをまず右に寄せようと、
十字の右ボタンを押したとたん、

―ギュンッッ

と、ブロックは現実世界ならエンジン音でもブチかましそうな勢いで下にさがりました。

「???」

その時shinは、多分はたから見ても明らかなクエスチョンマークを顔中に浮かべてたと思います。

―あれ?私、今右押しましたよね?

またブロックが降りてきます。

shin(よし、今度は下に…。)

しかし、下ボタンを押しても、今度は左方向に

ちょろっ。

としか動きません。

「????」

なんでこんなに難しいのでしょうか。
shinは早くも心が折れかけています。

緊張をほぐすために始めたテトリスに、こんなにも精神的苦痛を与えられるなんて。

shinは上手くいかないもどかしさに、かなりじれていました。

…その頃。
隣のカーンも、ものすごいじれったい思いをしていたのです。

―カーン心の声―(アテレコ)
(ホントにこの子は何なんだ!
やっと変なポーズをやめたかと思ったら、
今度はコントローラーを縦に持ってテトリスしてやがる…!

オイ、それは横に持つんだ!!

下ボタンを右ボタンだと思って押したって、そりゃ下に下がるよ!
明らかにおかしいだろ、気付けって!
なんだその「どうなってるの?」みたいな顔!
…ああっ、注意してぇ!でも、言葉通じるかわかんねぇ…!!)

shinはようやくこのおかしな法則のテトリスに慣れてきましたが、はっきり言ってこれ以上続ける元気はありませんでした。

―もうやめよう…。

そう思った瞬間と、カーンがちょっと咳払いをしてshinの注意を引いたのと、ほぼ同時でした。

shinがカーンを見ると、カーンはもったいぶった手つきでコントローラーを取り出すと、

カーン「んっ、」
(shinと同じようにコントローラーを縦に持ち、)

カーン「ん!」
(グイっと90
度回転させました。)

shin「―!あ~!!」

大納得。同時に、カーンも胸のつかえが取れたようでした。

納得ですが、さすがのshinも恥ずかしくて、これ以上テトリスを続ける事はできませんでした。

shin(寝よう…。)

座ってるだけなのにすごい疲れたし、カーンは意外と優しい人だったから多分寝ても大丈夫だしで、もうshinは寝る事に決めました。

が。

まだまだshinには平穏な一時は訪れませんでした。

―ビニールに入ってるひざ掛けのビニールが、破れない。

shinはもともと握力が激弱なので、その事も手伝ってるのかちっとも開きません。

shinが悪戦苦闘しだしたのと同時に、カーンの平穏も乱されます。

カ(今度は何だ!?ビニールはお前が下にしてる面に、破き易いように点線が入ってんだよ!
つーかそんなに力込めて、それでも開かねえのか?
…あー!じれったい!)

カーンは今回は即行動に移しました。

カ「んっ、」
(言いながら自分のひざ掛けをつかみ、カーンの方を向いたshinに向かって、)

カ「ん!」
(点線をアピールしながらビニールを破りました。)

S「―!あ~!!!」

大納得。(2度目。)

さすがに2度目ともなると、shinとカーンの間には敵を同じくした同胞のような連帯感が芽生えていました。(カーンの場合、敵はshinだったわけですが)

二人とも開けてしまったひざ掛けをかけて、しばらくウトウトした後、飛行機はロンドン上空へとさしかかりました。

窓の外に興味を持ってるshinに、カーンが軽く手招きします。

カ「ほら、あれがビック・ベンだよ。」
S「わぁ…!」

熱心に見ているshinに、カーンはイギリスの街並みを上空から説明してくれ、2人はどちらからともなく笑顔になってました。

空から見たロンドンは、本当にきれいでした。

ようやく、ここで無声映画状態だった2人の間に、会話らしい会話がぽつぽつ始まります。

S「観光なんですか?」
カ「いや、残念だけど仕事なんだ。」

いい感じです。
しかし、やっと話し始めた時にもうロンドン上空だったのですから、大した話をする前にあっという間に着陸の時間になりました。

shinは再び“耳をふさぐ体勢”になりましたが、カーンも先ほどとは違い、その事をもう気にしなくなってました。

そして、着陸。

「楽しい時間だったよ。」

と、後でどういう意味なんだろうと考えたくなる言葉を残して、shinと握手を交わし、カーンは去って行きました。

ありがとう、さよなら。そしてお騒がせしました、カーン。

はじめ恐そうだなんて思ってごめんよ。君はいい人でした。

こうしてshinは長い搭乗時間を、なかなか濃い思い出として残すことになったのでした。

(一応言っときますけど、その前に飛行機に家族で乗った時は、テトリスも、ひざ掛けもちゃんと使えてましたよ。緊張してたんです。)

…恐らくこの飛行機で一番ついてなかったのは、おかしな動作を繰り返す外人2人組の隣に座ってしまった、あの気難しそうな英国紳士でしょう。

最終的には英字新聞を広げてshin達を視界に入れないようにしてた英国紳士。
お騒がせしました。

そしてまたshinはshinで、カーンと笑顔で握手してるシーンだけを目撃され、

「早速英会話してる…!!」

という、間違った印象をさち達に与え、誤解を深めていくのでした。

英会話とか、多分5分くらいしかしてなかったからね。
(ようやくイギリスの土を踏むか…!?続編に続く。)

shin 「セバの事、ブログに書いたけどいい?」
セバ「何だと!?何書いたんだよッッ!」

思いっきりの事後報告を、久しぶりのメールでされたセバはすごい警戒しました。

S「まだ何にも書いてないよ~。読んでる人だって、誰もセバのこと知らないし。」
セ「…っていうか、私は君のブログじゃ『セバスチャン』なのか!?色物サイトかよ!」
S「失礼な奴だな、君は。私のサイトですよ?そんなん…
  色物に決まってます。」(きっぱり)

セ「失礼なのはお前だろ!!」

少し前のさちとのやり取りを思い出し、「これが普通の反応なんだろうな…。」と何となくしんみりしたshinです。

ちなみに、本文を読んでセバは特に怒るべき事はないと判断してくれたようです。
さらには、「このペースで帰国まで書く気か?」と、筆者のような心配までしてくれました。

大丈夫、普通に楽しかった思い出なんか書きませんよ。飛ばします。
色物サイトですから。(根に持ってるのか?)

 
そんな色物サイトは、たとえ時間が10分単位でしか進まなかろうと、ネタさえあれば書くんです。

だから今回も、例えイギリス本土に足を踏み入れることなく終わろうと、飛行機機内での一コマを書き切りますよ!

さて、ようやく空港に着いた一行ですが、実は少し焦っていました。
理由は忘れましたが、着いたのが飛行機の時間ギリギリだったんです。

リーダー「急いで!飛行機の席が取れないかもしれない…!」

何でそんな事になっちゃったんでしょうか。よく分かりません。
とにかく急いで、受付のお姉さんに聞きます。

「あの、この便なんですが、まだ大丈夫ですか?」

お姉さんは、申し訳なさそうに口を開きます。

「すみません。ご搭乗頂くことは出来ますが、席は離ればなれになってしまいます。それでもよろしいでしょうか?」

我々に選択肢はありません。

もらったチケットはランダムに私達に配られて、一路飛行機の搭乗口へ。

ここでチケットの席位置を見てみると、確かに全員連番というわけにはいかなかったですが、全体的には一か所にまとまっています。

―1人を除いて。

もう皆さんにはお分かりですね。
そう、shinです。

shinの席は前から3番目くらいの位置。
そしてshin以外は後ろから3番目くらいの位置に固まっています。

…shinには何かあるのでしょうか。
―仲間はずれの神様が、shinに一目惚れでもしたのでしょうか?
―それとも昔ミミズをひと結びにして縛ったことを、あのミミズはまだ怒ってるんでしょうか。

一応リーダーが「代ろうか?」と言ってくれましたが、こっちもそこまで子供なことは言えません。
「大丈夫です。」と答えておきました。
shinはこれでも海外には過去2回、飛行機には何度も乗ったことのあるツーリストなんです。
経験者は未経験者に譲ってあげなければ。

が。

座って2秒で、shinは代わってもらえば良かったと早くも後悔しました。

shinは窓側の3列シートの真ん中でした。

好きな時にトイレに行ける権利も、窓の外の景色を見てワクワクする自由も、どっちもない味気ない席です。

窓際には、少し強面の、ドイツのサッカー選手カーン氏に似た若い外人。
そして通路側には、ごっつ気難しそうな英国紳士。

レベル違いの2人に囲まれて、か弱いshinの脳裏に、ある思いがよぎります。

―寝れない。

海外に行ったら、自分の荷物から目を離したりすれば一瞬で荷物は持ち去られます。
自己責任ですから、同情の余地すら認めてもらえません。

shinの隣は外人二人。
つまり、shinはそんな世界に住んでいる人々に、今囲まれてるわけです。
一瞬でも意識を失ったらいけません。

この時、shinは半日以上ある飛行機の搭乗時間中、一睡もしないことを誓ったのでした。

『離陸します。シートベルトの確認を…。』

アナウンスが流れました。shinはすでにシートベルトを締めてますが、その合図とともにしなければならない事がありました。

shinは気圧に弱いんです。

離陸前から耳を塞いでおかないと、気圧の変化のせいでその後ずっと頭痛を抱えたまま旅行を続けなければならなくなります。

ずっと手を浮かせたまま耳を塞ぐのは疲れるので、shinはかがむようにしてヒジを足の上にのせて“耳をふさぐ体勢”になりました。

いきなりかがんだshinを見て、隣のカーンが驚いてる気配がします。

―カーンの心の中―(勝手にアテレコ)
(おいおい、何なんだこのジャパニーズは。さっきいきなりかがんだかと思ったらその後、ぴくりとも動かなくなったぜ。
気になるけど俺は日本語喋れねーし、その体勢じゃ聞くに聞けねえ。けど、気になるぜ…っ)

―shinの心の中―
(まいったな、カーンみたいな人、何か気にしてるよ。
でも聞かれてないのに説明するのも変だし、第一英語でなんて言えばいいんだよ…。気まずい…。)

言葉の壁を越えて通じ合う二人の気まずい雰囲気は、飛行機の高度が安定するまで続きました。

高度が安定すれば手を放しても大丈夫なshin。ここでする事が無くなりました。
でも寝るわけにもいきません。

さっきから、カーンがこっちを気にしてるような気がしてならないのです。

今思えば、見知らぬ外人の、しかも成人男性2人に挟まれて座ってた事で、shinは思った以上に緊張してたんだと思います。

何か気を紛らわす事をしなくては。

そしてshinは、飛行機の座席についているゲームの中から、テトリスを選んで飛行時間を潰すことにしました。

しかし、その選択がshinとカーンを意外な方向へ導いたのでした。
(深夜に更新して、起きて改めて見たらやっぱ長すぎるので、後編に続く。)

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