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過去も現在もごたまぜに、日常の面白エピソードを書いてる読み物・絵日記ブログです。
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こないだ電気屋に行ったらELLEGARDENが流れてて、

「ああ、そういえば昨日のワンマンで活動休止したんだっけな…。」

と、ちょっと切なくなったshinです。

はい、お待たせしました(誰も待ってない)、イギリス編です。

が、これ長いんですよー。

はじめのエピソードでもう前・後編いくんじゃないかとヒヤヒヤしてます。

まあ、いっか。スタートです。

皆さんは、ボーイスカウト、ガールスカウトというのをご存じですか?

男子はカーキ、女子は水色の制服に身を包んだボランティア集団です。
(言い回しおかしいか?)

募金したり、キャンプしたり、集会があったり、歌歌ったり、一言で説明しろって言われると、一瞬反応に困るような、バラエティに富んだ活動が展開されています。

海外でのボランティアなんかもやってるんですよ。

で、話は、集会の時に、shin達のリーダーがイギリスで行われる国際キャンプに参加しないかと持ちかけた所から始まります。

リーダー(以下リ)「いろんな国が集まってキャンプするのよ。」
shin(以下S)   「え~…。」
さち(以下さ)   「いいじゃん。楽しそう!」

shinは出不精です。キャンプは行けば楽しいけど、行くまでが大変で、どこか行くとなると始めは必ず渋るめんどくさい奴です。

が、この時はめったにない規模の大きいキャンプである事や(普通ならshin達の所までお話が来ないはずのものだったそうです)、
さちやら母親やらがかなり乗り気だった事などが重なり、話は着々と進んでいったのでした。

 
shinはその頃中2でした。ほかの子よりも、ちょっと英語が得意だった中2です。

つまり、そんなんたかが知れてるんです。

その事を自分が一番分かってるので、shinはこの旅行では
「英語なんて知りませんッッ」
っていうスタンスで過ごそうと思ってました。

しかし、そんなshinのもくろみは、我が親友の天然KY…もといさちには全く伝わっていなかったのです。

さ「shinはね~、英語が得意なんだよ!英検も準2級取ったし。」
リ「へー、そりゃすごい。じゃあ、誰か一人だけでホームステイしなきゃいけない子がいたんだけど、shinでいいわね。」

うおぉい、ちょっと待てぇ!

そんなちっちゃい仲間外れみたいな決定を、さらっとしてくれるな!

S「や、そんなんまぐれですから!」
リ「謙遜しちゃって~。」

してないっす!

っつーかイギリス行きのメンバーには、shinより年上がいますよね!?
リーダーとかも居るじゃないですか!

イギリス行きのメンバーは、次の通り。

  • shin
  • さち
  • セバ
  • Rちゃん
  • リーダー2人。

セバっつうのがshinより一個年上で、何でセバかっていうとあだ名がセバスチャンだったから。
まだ本人に了解取ってないけど、ものすごい内輪だけのあだ名なので誰にも分かりゃしないし、セバに決定です。

Rちゃんはこの旅行で初めて会う、違うグループからの参加者で、ぶっちゃけこの日記にはあまり絡んできません。

そして、この時のホームステイ先の宿割。

  • リーダー(年上の方)→イギリスでリーダーしてる老夫婦の家
  • さち・セバ・Rちゃん・リーダー(若い方)→スカウトの家
  • shin→別のスカウトの家

はい、おかしいですよね?明らかに仲間外れですやん。

何で学生メンバーの中に、リーダーが一人入っちゃってんですか。

しかもホームステイ先の距離も、上の5人はご近所さんらしいのですが、shinは離れてるんだそうです。

 

…行きたくねぇ。

 
そして出発前夜。

shinは持ち物のチェックをしていて、とんでもないものを目にして慌てて母親のもとにすっ飛んで行きました。

S「お母さん!これ何!!?」

母「ああ、それあんたの荷物が分かるように、全部に名前書いたのよ。」

shinの荷物という荷物には、油性ペンででっかく

 

 

日本 shin』

と書いてありました。

意味ねえぇぇ…!!

お母さん、確かにキャンプでは、いろんな国の方々が、一堂に会してらっしゃいます。

だから、モノがなくなったら、どこの国の人の持ち物か、分かんなくなっちゃうかもしれない。
その懸念はよく分かりますとも。

でも、その人たちは大抵、日本語読めないんですよ?

せめて、JAPANと書くべきじゃないですか?

母はshinの名前も日本語で書いてたので、“日本”の表記は全く意味がありません。

shinのお気に入りの持ち物を、日本で使えなくしただけです。

 
…行きたくねぇ。。。

こんなネガティブな感情を一層深め、翌日shinはイギリスへと出発して行ったわけですよ。
(飛行機での一コマ編に続く)

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フジテレビの幕間番組「レインボー発」を、

「レインボ・一発(いっぱつ)」

だと思ってる人が自分以外にも案外いる事を発見したので、もう番組名を変えちゃったらどうかと思ってるshinです。

はい、本当はこの回からイギリス編をスタートさせようと思ってました。

ですが、井戸端会議の奥様風に言うと、

「ちょっと、聞いてよ~」

という感じの出来事があったので、イギリス編は次回(多分…)から。

っていうか、昨日の記事のことです。

このブログは、shinの文章力の向上になれば、と思って始まったものです。

なので、ブログに記事をアップした後も、shinは記事をチェックしたりしてるんですね。

誤字があったり、説明不足だったり、余白が足りなかったりと、いろいろしてます。
(実際余白が少ないなーとよく感じてるんですね。
 っていうか文章が長いんです。
 にもかかわらず記事を全て読んで下さってる方がいたりしたら、
 もう、感謝と申し訳なさでいっぱいです。)

で、記事を書いてる時の画面と、実際にアップした後の画面では、一行に書ける文字数とかが違ったりして、アップした後にチェックしないと直す個所がよく分からないんですね。

だからshinが最新記事をアップして30分くらいは、記事がちょくちょく手直しされたりするんです。

要はその期間は、まだ未完成です。(おい)

で、昨日。

shinがいつものように手直ししてたんですが、あんまり何度も直しては更新、直しては更新…を繰り返してたせいか、何度目かの更新の後、何かおかしなことに。

羽ペンの事について書いてある一文の文字サイズが、なぜか
最大に。

なんで?

そんなところ、ちっとも強調したくありません。

文字バランスがいきなりいびつになって、まるで犯行声明のようです。

何度も編集画面で直し、そこでは直ったかに見せかけても、ブログの画面ではずっと頑固に大文字で映されてました。

もう、昨日の記事は無かったことにしてしまおうか…

心が折れかけました。

そして、なんとか文字を普通サイズに戻したところで、疲労困憊し、

「もう、お前の事なんか知るか!」

と手直しを放棄して寝ました。

当初の目的を放棄してどうする、自分。

「なんでここで降りるの!?渋谷行きたいんでしょ??」
「山手線に乗り換える。」
「じゃぁせめて新宿で降りなよ!」
「駅の端から端まで歩くじゃないか。」
「歩いたとしてもそっちの方が早いんだってば!」

「ここで待ってれば次の電車は渋谷に行くんでしょ??」
「…うん。だからさっき一本見送ろうって言ったんだけどね。」
「行きがりんかい線になるなら帰りはどうすんの?」
「…向こうから戻ってきますけど。」
「だってりんかい線なんでしょ?」

「ッッだーっ!!もう!!!」

…妙に知識があるうえ主導権を握ろうとする分、友達を案内するより両親を案内する方が100倍大変だと思ったshinでした。

両親と渋谷に行ってきました。

上の会話は駅のホームでのshinと両親との口論です。

化粧品のブラシとかのお店、白鳳堂に行きたかったみたいです。

白鳳堂に行った後、センター街にある、お寿司の安くておいしいお店に行ってきました。
TVで紹介されてた所だそうです。

…アワビって硬いんですね。
食べ物じゃないものを口に入れてしまったかと思いました。

あ、全部おいしかったですよ?
shinが食べた事無かっただけです。

今のところ2つある【前・後編】編成の日記の両方で触れられていたりと、shinの簡易羽ペンは意外に出演回数が多めです。
それならいっそ、このペンを買った時の事、中学の時に行ったイギリス珍道中の話でも書こうかな。

そう思って、shinは8月30・31日の日記にも登場した親友に連絡を取ります。

その旅行にはその親友も参加していました。
長い文章書くのにいちいち『親友』と打つのは面倒いので、HNを決めてもらおうと思ったんです。

―以下、そのやり取りです。

HN決めてくれない?

「へ?なんで?」

ブログで使うから。

「なるほどね。じゃあ“さち”で。」

それでいいの!?

このHN、読んでる人には分からないかと思いますが、めちゃめちゃ安易なネーミングなんです。

しかもこのやり取り、ものすごい最低限な言葉だけで成立しています。
こんなにスムーズに話が終わると思っていませんでした。

(文章中に“さち”ってあったら読みにくいかな?と思ったりもしたんですが、カタカナにすると親友のイメージとはちょっと違くなるんですよ。
なので、とりあえず“さち”で。
表記が“サチ”になってたら読みづらいので変えたんだと思って下さい。)

この子は小動物のような愛らしい外見を持ち、
竹を割ったようなさっぱりした感性と、
「空気なんてものは存在すら知りませんっ。」とでも言うかのようなKYさを内面に持つ、
一筋縄ではいかないお嬢さんです。

彼氏には意外に尽くしてしまったりするギャップと、100点中5.2点くらいのセンスもあわせもってます。
大物でしょ?

でも同時に皆から愛される性分であり、shinにとっては数少ない、本当の意味で気の置けない友人の一人でもあります。

今回は、高校の時のさちとのエピソードを一つ、最後にご紹介して終わろうと思います。

さち「はい、shin!これ、誕生日プレゼント!!」

今年もこいつは私の誕生日に、プレゼントと、心のこもった手紙を一緒に渡してくれます。(前回shinがプレゼントと一緒にメッセージを入れたのも、この習慣の名残です。)

―おう、ありがとう!

家に帰って早速包みを広げます。
そうして何気なく手紙を開いたshinは、その書き出しに目を疑います。

“親友へ”

と書きたかったんでしょう、その文頭には、

 

Dear Vest Friend ”

とありました。 

 

 

………。

さちよ、だ。

そっちのベストじゃない。

どうやらshinは、親友に友達だとは思われていても人間とは思われてないようです。

布製品だと思われています。

あいつにはチョッキの友達がいます。って、自分か。

ブログのくせに誰にもここの存在を明かさずに現在まできていた“youyaku”ですが、先日「見たい」と言ってくださった奇特な方の出現により、読者様ができました。
それにより、ちょっぴり自意識過剰になってるshinです。

ですが私は、自意識過剰という点についてこの人の右に出る人を知りません。
高校時代の倫理教師、P先生です。

shinの中で、「理科教師と倫理教師は変人」というセオリーが勝手に存在しているのですが、このP先生も、その例に漏れません。

shinは高校の社会科は美人で分かりやすいI先生の政経の授業を取っていたので、その変人の授業は受けたことがありません。
にもかかわらずP先生はshinのことをフルネームでしっかり覚えています。

なぜなら、P先生は毎朝階段の踊り場に出没し、遅刻者のチェックをする係りで、shinはその名簿のランキング上位に名を連ねていたからです。

「2枚目になっちゃいましたよっ、shinさん!!」

バーコード頭のいい年したおっさんのくせして、妙に高い声で嬉しそうに言うその人の横を、shinはいつも無言で通り過ぎていました。

shinは一人でよくトラブルに巻き込まれますが、自らトラブルに首を突っ込むことはありません。
回避します。

そういう訳でshinはなるべくこのP先生と話さないで済むように避けて生きていました。

ところが、そんなP先生が自習の時間の監督でshinのクラスにやってきたのです。

-shinの心の中-
  (プリントを配ってその問題を解くだけだ。
    sihnの席は後ろの方だし、
    こいつと関わる事もないだろう。)

ところが、何のいたずらか、shinの列のプリントの枚数が足りなくてこのままでは全員に行き渡らないことが、shinの席までプリントが回ってきた時に判明したのです。

なんてこった。関わりたくない。

でも言わないのは人としてどうなの?
後ろの子達はプリント解けないじゃない。
後ろに1枚だけ渡すなんて、面倒を押し付けてるのと何ら変わりない。っていうか、どう見ても面倒を押し付けてる。

そんな心の葛藤の末、仕方なくshinは手を挙げて先生に申告します。

shin 「…先生、紙が足りません」
P先生「なんですって!?」

先生は、この大変遺憾な事態にひどく驚き、また怒りも感じていらっしゃるようです。
ですがいつまでたっても、足りない枚数分だけプリントをこっちに渡すという、次のアクションを起こしてくれません。

shin 「あの、だから、紙が無いんですが…。」
P先生「なんてこと…!!」

先生は子豚のようなちっちゃい体をテカテカさせながら、確実に怒ってらっしゃいました。

先生?そうカッカしなくてもプリントをあと2枚下されば、事は収まるんです。

なんでこんな短いはずのやり取りで、この人はこんなプンスカしてるんでしょう。
カルシウム足りてないにも程があります。
P先生が再び口を開きます。
  
   

P先生「あなたねぇ!いくら私がアレだからって、教師に向かって
    『髪が無い』だなんて!!」

 
ーそっち!?
この状況で、このタイミングで生徒が手を挙げて、そっちに取っちゃうんだ!?

しかもshinと同時に事態を把握したクラスメートが全員笑いの発作に襲われているのに、P先生一人が素で怒ってます。

漫画か冗談でしか見かけないこのやり取りを、真面目に実演する人がいたなんて。
どんだけ自分の頭部のことで頭がいっぱいなんだこの人。
とにかくこの誤解を解かなければ。

shin  「や、違うんです。その、プリントの枚数が足りなくて、
         あと2枚欲しいんですが…。」
P先生「まったくもう!」

まだ怒ってるんですか。
話題が話題なので謝れとは言いませんが、怒るのやめてもいいんじゃないでしょうか。

他人のプリント2枚をGETするのに、明らかに過剰なエネルギーを消費しました。

長時間パソコンしてると右肩に激痛が走り、「やめてー!」と誰宛てか分からないお願いをするshinです。

さて、お昼ごはんは「せっかく銀座にいるのだから」ってことで、昔ながらの洋食屋さん、煉瓦亭で食べることにしました。

場所が分からないので父親に電話し、歩いてすぐの所にお店を発見。
「ここじゃない?」
と、ドアノブに手をかけようと思った瞬間、

―勝手にドアが開いた!!

「いらっしゃいませ。」
と、中から優雅な物腰の従業員の方がご挨拶してくれました。
しかしその方は、
「お2階へどうぞ。」
と言って下さいましたが、彼自身はドアのところに佇んだままです。

この人ドアを開けるためだけにいるんだ!!
しかも、普段はドアに背を向けて立ってる!?
エスパーか!

さすが煉瓦亭、そん所そこらのレストランとの違いを、さっそく見せつけてくれました。

注文して待っている間、友達が
「ちょっと遅くなったけど、誕生日プレゼント、はい、コレ」
と、細長い包みを渡してくれました。

ありがとう!!なんか、ステキな箱に入ってるんですねぇ。
どうやらアクセサリーのようです。
ふたを開けると、中から透明の茶色っぽい石がついてるネックレスが出てきました。

かわいいね!ありがとう。

友達Y「それね?金運がアップするらしいんだ!」

へー、金運が…。

Y「もうね、すっごいらしいよ?これつけてるだけで、金運が
  すっごい事になるらしいの!
  恋愛運とか色々あったんだけど、もうこれしかないと思っ
  て。」

とても22才の乙女の発想とは思えない力説っぷりです。
早速つけてみました。
今、私の中で金運がものすごい勢いで上がっていっているようです。

―ありがとう。ところで、今日は何時の電車で帰るの?

Y「それがね…」

どうした?

Y「お父さんが出張行くついでに電車予約してくれたんだ。
 行きの分だけかと思ったのに、お父さんが
 『帰りの電車、5時半に新宿発にしといたぞ』
 って…」

5時半…!!とても友人Yが社会人だと思って設定した時間ではありません。
下校時刻のようです。

Y「だよね?それなのにお父さんにそう言ったら、
 『そうだろう』って、
 なぜか満足げな顔でうなずかれた。」

ほんと面白いですね。じゃ仕方ない、このあとはマキで(業界用語)行きましょう。

煉瓦亭でのお会計では、何故か会計のおじいさんはレジを使わずに暗算で合計を計算し、ピッタリになるように出したお金を、全く確認せずに
「ありがとうございました。」
と深々とお辞儀して下さいました。

お店を出てしばらくは、煉瓦亭のドア係りのおじさんと会計のおじいさんの職人魂ならぬ従業員魂についてで盛り上がります。

「どんなに近未来化が進んでも、ここのドアの開け閉めの座は俺以外の誰にも渡さないぜ!」
「この客、お会計をぴったりで出すなんて!引き算の暗算も私の見せ場なのに!!」

と、勝手に心の声をアフレコさせていただきました。

その後は少しマキ(業界用語)気味で渋谷・原宿を見て、無事彼女を5時半に新宿に送り届けることができました。

ていうか、
本当に、
Yのおじさん、

早いだろ、5時半は…。

せっかく書き終わったのに何故か文章が一瞬で消えてしまい、ショックのあまりパソコンに「ウソだろ…!?」と別れを告げられた恋人のようなつめ寄り方をしたshinです。

地元の友達が遊びにきて、東京案内してきました。
文具が好きだという彼女は、銀座にある老舗「伊東屋」に行きたいというので、まず銀座へ。

shinはインク吸い取り式のペンとか一つも持ってないのに、何故かインク壺だけ持っています。しかも2つ。
それがあの
不審者からのプレゼント事件」(2008年8月30・31日)でも使われた、ものすごく簡単なつくりの羽ペンのためだけのインクというのも、なんだかもったいないので、いつか買おうと思いながらそのままにしてありました。

「上から各階を全部見ていきたい。」という友達の要望に付き合ってフラフラしていると、全部が一本の竹でできた筆ペン、というのを発見しました。
普通のなら動物の毛で出来ている、墨を浸ける部分まで、全部竹です。
―面白い!
さっそく試し書きです。

んー、ちょっと書きづらいかもしれない。
やっぱりこういうペンで日本語書くのはコツ知らないと大変だなー。
趣きあったし、お手頃な価格だったけれど、購入は断念しました。

お店のお姉さんは、試し書きの紙にでかでかと

「伊東屋」

と、この店にいる人なら全員分かり切っていることを書いた迷惑な客にも、親切におしぼりを渡してくれます。

ビニールを破ってから、ただ「伊東屋」と書いただけのshinの手は汚れようがないことに気付き、そのままカバンにしまいます。

おしぼりはこの瞬間、カバンの中で、自分の役割を果たすことなく無駄に乾燥していくことが決定しました。
おしぼりは、カバンの中でさぞ恨めしげにshinへの呪いの言葉を口にしながら乾いていったに違いありません。

さらにフラフラしていると、今度は全部ガラスでできたペンを発見しました。
インクに浸す部分まで、全部が(以下略)。
試し書き決定です。

お、書き易い!
意外にも書き易いし、色も入っていてキレイだし、これは欲しいかもしれない。
ただ竹よりは値段も高いし、どうせならお気に入りのが欲しいし、また今度ゆっくり選びたいな。

さすが老舗、落ち着きあるおしゃれな文具がいっぱいです。
書斎
(があれば)に置きたい感じです。
ヨーロッパとかを舞台にした映画に出てきそうな、手紙の封をローソクの蝋で封をする封蝋(シーリングワックス)も発見し、気分はすっかり貴族です。

「ルネッサ~ンス」
「スリッパもあるやないか~い」
といいタイミングで隣の友人に呟き、ちょくちょく吹き出させながら全てのフロアを見て回り、満足して伊東屋を後にしました。

…この文具の老舗で私たち2人が購入したものは、shinが買ったゴムでできた顔型のスタンプ一つ。
全部ゴムでできてるので、指の押さえ処や力の加え加減で、笑い顔のスタンプが泣き顔にも怒った顔にもなる面白グッズです。

―ハンズで買えるやないか~い。
(老舗の街と、友人がまだまだ魅せてくれたので続く。)

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◇サイトでshinと長猫連載中◇

【HN】      shin
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