実家にて父に背後からいきなり寸止めを施そうとした結果、私の蹴りは父が手に持っていたリモコンをふっ飛ばしました。ノンストップshinです。
さて翌日、友達の車に乗っかってやってくる親友の手には、昨日置いといた誕生日プレゼントのバッグが。
おぅ、さっそく使ってくれてるじゃぁないか。
ほほ笑む私と目が合った親友は一言、
「変質者。」
……ん?
聞き間違いだろうか、親友がものすごい一言を放ったような気がしたんだけど?
誰がどう見たって、私はそんなセリフを言われる側ではない。
たとえ言われるとしても、それは間違いなく今じゃない。
「あの…?」
「あぁ、このカバンありがとねー。さっそく使ってるよ」
いやいや、ちょっと待て。そんな言葉で騙されないぞ。今あなた確実に、私に『変質者』って言いましたよね?
「あーあれね?うちの家族が変質者からのプレゼントだと思ってさぁ~」
彼女の話はこうだ。
時はさかのぼり、前日の夜。
親友は実習の後友達と会っていたらしく、彼女より1時間前にご家族の方々が先に帰っていたのだった。
玄関にちょこんと置いてある紙袋。
中には包装紙に包まれたプレゼントらしきものが。
名前やメモは入っていない。
怪しい。
親友の家には彼女のお母様と、兄夫婦が今住んでいるのですが、どなたにも心当たりはない。(当然です)
唯一心当たりがある親友はあと一時間しないと帰ってきません。
彼らは中を見てみることにしました。
普通にかわいいカバンと、小物が入っています。爆発物や毒物の類ではなさそうです。
あ、メモ入ってるじゃーん。良かった良かった。
……。
英語…!!
なんて書いてあるかは分かんないけど、謎の英文が入ってる…!?
ますます怪しい…!
その、ちょっとした家族会議はサスペンスのような緊迫感を漂わせながら親友が帰ってくるまで続いたそうです。
ようやく納得しましたが、初めの一言に傷つけられたshinはその後行ったカラオケのドリンクバーで
『コーヒーと炭酸とジュースが絶妙に混ざり合って不気味な2層に分かれたドリンク』
を親友に作ってあげ、
仕返しに
『氷とコーンポタージュという絶対に出会うはずのない組み合わせでできた飲み物』
を渡されました。
氷が溶けてポタージュの上澄みみたいになった部分を一口飲むと、それは2種類しか液体が混ぜられていないとは思えないほど気持ちが悪く、まだ何にも食べてないのに何故か吐き気を催しました。
あまりの破壊力に反撃の気力を失ったので、この借りはまた今度返します。
ちなみに、前日の夜にプレゼントについて返ってきた親友からの返事のメールには、
≫今帰ってきてみたよ~。バッグ&小物ありがとう
明日これで行くねでも手紙の英文私の英語力じゃちょっと
解読できなかった
とありました。
じゃない。
なんでお前の家族は揃ってあの簡単なメッセージが読めないのだ。
っていうか年齢の“22”は数字なんだから、誰か見当つけてくれ。
もう本当ご家族の皆さん、
どうもお騒がせしました_(_ _)_