まめにメモする習慣をつけないとユーザー名とパスワードの壁に阻まれ何処にもアクセス出来なくなりそうなshinです。
実家に帰ってました。青森の大学にいる親友も、ちょうどこっちで実習があるらしく、親友と地元の友達と集まって遊ぶ事に。
事件は約束の日の前日に起こりました。
親友の誕生日は9月下旬なのですが、遠い東北に誕生日当日に祝いに行く事はできないので、shinはプレゼントのカバンを遊びに行く前の日に届けにいくことに決めたのです。
なぜ前日かといえば、そいつはいつも、荷物が
「財布入るんですか?」
ってくらいに小さいバッグ一つなので、そのバッグより大きいプレゼントを渡せば親友は間違いなくそのプレゼントを持ち歩くはめになるからです。
喜んでもらうためにあげるのだから、まぁ、面倒は少ない方がいいだろうという親心(?)です。
渡したらすぐ帰るつもりだったから、一応メッセージカードも入れておく事にしました。
カードを用意して、ペンを探しましたが、書けるペンが無い。
どうしてこの机にはインクの出るペンが一個もないんだ。
ペンを探してきょろきょろと視線をさまよわせていると、イギリスに行った時買った羽ペンが目に入りました。
――書ければいいや。
そう開き直って羽ペンと、使わな過ぎて所定の位置にちゃんとあるインク壺を取り出すと、簡単なメッセージを書きます。
インクを浸して書くのだから、日本語で書くと滲んで分からなくなるかもしれない。
英語の筆記体なら、多少線が太くなっても読めるな。
うん、羽ペンは英語圏で発明されたものだけあって、英語と相性がいいね。
黒インクで日本語で書いたら多分ホラーな感じになってたかもしれないけど、オシャレにまとまってくれています。
筆記体で書いたけど、簡単な文章だし、あいつも義務教育と高校で10年英語を勉強したんだ。読めるだろう。
書いたメッセージをプレゼントと一緒に包みに入れて、shinはプレゼントをチャリのカゴに入れ、親友が実習から帰ってくる時間帯に意気揚揚と出かけて行ったのでした。
帰ってるかな…まぁ、帰ってなくても家族の人に言付け頼んどけばいいか。
そう思い久々に親友の実家の前に来ました。
懐かしいな、なんか。
そうそう、この玄関の前で昔カタツムリを踏んでたっけな、あいつ。今は夕飯時だから、灯りがともされている玄関の、ちょうどこの辺、って…
玄関しか明かりがついてない。
この事実だけで現状は読めた。この家、今誰もいない。
現在の時刻、夜8時15分。
この時間に全員寝たってことはあり得ないから、たぶん出かけてるんだ。
………。
―ま、いっか。置いとこ。
名前だけでも書いておこうと思ったんですが、書くものを何も持っていかなかったので、親友にメールだけして、プレゼントを玄関に置いて帰りました。
10時頃、親友から「プレゼントありがとう」とメールが届いたので、満足して寝ました。
その夜、親友の家にちょっとしたタイムラグがあったのを知るのは、その翌日のことでした。
(長いので続く)