買い物中お母さんに抱っこされた赤ちゃんが、手を振っていました。
なので振り返したら、彼女は急に動きを止めました。
こっちを不思議そうに見てきます。
セリフを付けるなら、
「この人、何してるんだろう??」
そんな感じ。
いやいや、あのね?君が手を振るから、振ってみたんだけど。
普通それ見たらおんなじ事するんですよ。
この動作そういう意味です。
びっくりされてびっくりしました。
さて、本編のshinは憂鬱で仕方ありません。
ほんっとーに憂鬱でした。どう表現すれば分かってもらえるでしょうか。
『草野球で飛んでったボールが自分の兄貴のもので、黙って使ってたから絶対取りに行かなきゃならない。
超怖いオヤジの家へ、しかも一人で行かなきゃいけない』感じ。
…何この昭和な設定。
『愛する人のために必死で戦って、やっと手ごわい敵をやっつけたのに、肝心のヒロインがなんやかんやで死んでしまって、これから一人で生きていかなければならない主人公の気持ち』
だから設定の時点で間違ってるって!
しかもなんやかんやって何!?ちょっと気になっちゃたじゃんか!!
『捨て犬としてダンボールに入れられて雨の日に路上に置かれた。何人か小学生が覗いていたけれど、そのうち帰って…』
悲しくなるからやめてー!!
―えーっと、とにかく心細い感じが伝わったでしょうか。
さち達は寝床が変わるだけですけど、shinはもう何もかも違いますからね。
キャンプ移動日の朝は、テントの徹営から始まります。
そのあと私達日本チームはバスに乗ってホストファミリーとの待ち合わせ場所に行くんですよ。
そしてキャンプに参加していたホストのスカウト達も、一緒にバスで移動します。
(説明してなかったかもしれないですが、ホストファミリーはキャンプに参加しているスカウトの中から募ったんですね。)
もちろんshinの隣にも座ってます。
この子は、キャンプ2日目にテントまでshinを尋ねに来てくれました。
朝食の後に同じグループの子が、
「shinいる?shinの事探してる子がいるんだけど。」
とセバに話かけてきました。
2日目で、しかも違うグループの子で、shinの事知ってるなんて心当たりは一つしかありません。セバはshinに急いで報告に行きます。
セバ「shin!噂のダックが来たよ~!!」
なぜ噂なのか。ちょっと出発前に話を戻しましょう。
出発前、shin達は一度だけ各々のホストファミリーと手紙のやり取りをしたんですね。
その結果分かったのが、彼らの名前。
彼らの苗字がダックさんだったんですね。
まあ本当はもうちょっと長い名前だったんですが、こんな面白い単語入ってたら後になんて続いてようがそんなの目に入りません。
shinの頭には、DUCKの4文字を見た瞬間、グヮグヮという奇声だけでミッキーと意思疎通の出来る、あの世界一有名なアヒルが浮かんできました。
というか、それしか浮かんできませんでした。
(私の脳内って…)
早速shinは、仲間達に
shin「ダックは4人家族らしいよ。」(ドナ●ド声で)
「ダックの母は教師やってたらしいよ」(ドナ●ド声で)
とプチ情報をグヮグヮとお届けし、仲間内にshinのホストファミリーの構成を
ダック父
ダック母
ダック娘
ダック息子
としてすっかり定着させてしまっていたのでした。
(回想終了)
shin「げっ」
日本で面白おかしく話してる分にはいいですけど、実際の対面はもうちょっと後だと思っていたshin。というか後の方が良かったshin。
2日目の、なにも朝から来なくても…。
ダック娘「あなたがshin?よろしく!」
キャンプに参加していたのはダックの娘の方で、彼女は明るい髪色のかわいいお嬢さんでした。が、そんな事よりshinが衝撃を受けたのは…
shin「…2コ下だよね?」
娘 「そうよ、14でしょう?」
実際にはshinはまだ13(誕生日がまだだった。)でしたが、そんな事より…
shinよりでかい。
そしてその差は、恐らく足のリーチだ…!!
shinが具体的なショックを受けている間に、娘はshinのその日のスケジュールをチェックし、
「私と一緒だわ!じゃあ一緒に行きましょう!」
とshin一人を連れ去ってしまったのです。
うっかり連れ去られてしまったものの、ダックの娘は早口で難しい英語で話すため、shinはあんまり理解ができません。
今時のお子さんだったんでそういう気遣い出来なさそうでしたし、なによりあっちの子供はアレくらいになると2ヶ国語話せるのは当たり前なので、そんな気遣いする事も思いつかなかったみたいでした。
(余談ですが、帰ってから母にこの事を話した時、
shin「すごいよねー。」
母 「ヨーロッパなんて言葉似てるんだから当たり前よ。」
と一言で切り伏せられました。
母よ、なぜ対抗意識を持つ。)
娘はどうやらその1日で気が済んでくれたらしく、その後はshin一人で拉致される事はなくなりました。
そしてshinと娘は、“見かければ手を振ったり挨拶するが、それ以上どうこう無い”という位置に落ち着き、現在(バスの中)に至るという訳です。
そんなshinの心境は最悪。三角形に例えるなら底辺です。
shinは小心者で人見知りですので、こんな状況は素で嫌いなんです。
もう憂鬱で憂鬱で仕方ないshinを乗せたバスは、すぐに目的地に着きやがります。
そこにはもうご家族の方がいらっしゃるようでした。
バスを降りると、さち達のステイ先のスカウトがその家族(大人数だったので何人かの家族かと思っていたのですが、その子一人の家族らしくてびっくりしました)に駆け寄って行きます。
さちがshinの方を向いて一言。
さち「じゃ、shin!またね!!」
軽いわー――――――!!!!
ちょっと待てよ!こっちはまだ心の準備とか、まだなの!!
つーか待てって!待って下さい!
あー…うん、バイバーイ…。
振り向いたshinと目が合うリーダー。
リーダー「じゃあね、shinさん。」
あなたまで!?あんたは形的に最後に出て行こうよ!!
なんでshinが見送り役的な感じになっちゃてんの!?
若干置いてかれてる感が漂いまくってるんだけど!!
あー…はい、さよーならー…。
くすん。
娘「私の家族もあっちにいるわよ!!」
あ…はい。
そして彼女の指す方向に一緒に行くと…
そこには黒いサングラスをつけた外人が2人。
怖っー!!!
shinに無駄に威圧を与えたいとか言う以外にグラサンな理由が見当たりません。
男性の方が口を開きます。
「Hi.」(低音で)
―連れて行かれる!!shinの直感がそう告げます。
きっと何も知らずにのこのこやってきたshinを捕まえるためにキャンプの中にはスパイが混じっていたに違いありません。
このままトランクに詰められてその後一度も空を見る事無くイギリスの地を後にするのです。
または連れて行かれた先でshinはなんかの現場を見てしまってコンクリとか海とかに沈められるのかもしれません。
(なんかの現場って、何だ。)
お母さん、ごめんなさい。親孝行出来なかったです。
仲間に助けを求めようにも、もう皆shinより先に出発しています。
ごめんさち。またねって言われたけど、また会えそうにないよ…。
びくびくと車に乗り、(トランクじゃありませんでした。)車は発進します。
shinを乗せていたバスがどんどん小さくなります。
それを見ているshinのバックグラウンドミュージック(BGM)には、ドナドナが流れ始めました。
あぁ…売られていくんだ…。子牛…私と一緒だな…。
視線を前に戻すと、運転席と助手席にいるはずの怖いグラサン2人がいませんでした。
代わりに眼鏡をかけた優しそうな英国人の夫婦が座っていました。
(shinの心の中)
えー!普段眼鏡!?
shinを出迎える時グラサンに変えたの!?
初対面の挨拶グラサンって、おかしいだろ!?
つーか、グラサン度入りー!?(そこは驚かんでいい)
…一筋縄ではいかない。
ステイもしてない先から、めちゃくちゃ疲れたshinなのでした。
…えーっと、今回予告しておきながら記事のアップが遅くなりまして失礼しました。
70%位出来てた所で記事が消えてショック受けてたので…。
こんな感じですけど、どうか長い目で見て下さい。
(反省しろ)
一応オリジナルのページにする計画も進んでいるので、次の記事位には変えられるかもしれません。
(っていうかそもそもこの記事書くきっかけになった羽ペン全然出てこないんだけど。次も出てこないし。出てこないけど次回に続く。)
「予定は未定!」これをモットーにしている私は、他の人もおんなじと思ってます。もし、断言したのを気にするなら、日にちや時間は[E
今回は前置きに一言でーす。
赤ちゃんは覚えた事を繰り返して学んでいるので、人の反応なんざ気にせず、その時期のお気に入りをしてたのかな・・・。
反応されて固まったら、こっちはまた手を振るまで振り続けてあげると、今度は赤ちゃんが家族以外の人とのcommunicationを学ぶでしょう。
要は根負けしないって事ね~。
それでも、反応しなかったら・・・[E
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なかった事にしよ・・・。
赤ちゃんは、shinがびっくりされて笑っていたらお母さんに
「手、振るんだよー」
って何度も言われてましたが、やっぱりキョトンとしてました。そっか、お気に入りだったのかな(*^-^)
キョトンとしててかわいかったので、前置きに書いちゃいましたが、おかげで理由が分かりましたよ(・ω・)b
shinはあんまり人がどうこうっていうのは気にしないタイプですが、そう言う奴は自分ルールが守れないとダメだって思ってます。
だからしっかり守るように、公言しようかと思ったんですが、結局ダメでしたけどね(笑)
あんまり記事に書くと気にされてしまう事が分かりましたんで、次からは陰で反省しますね!
「引越センター」と続けたくなるのですが、
この頃にはなかったですよね?(笑)
ホームステイ、ドキドキですね〜!
あっ、そうそう、洗剤の話!
私も見ました。洗わないんですよね。っていうか、
すすぎをしなかった!!ので非常にビックリしました。
「引っ越しセンター」と聞くと、アート…が出てくるshinです(^^;
ホームステイ、shinの場合はちょっと違うドキドキから入ったんですが、その後もちょっと一筋縄ではいかなかったです。。。
洗剤、びっくりしますよねー。
洗剤落ちてないって書きましたけど、多分何もかも落ちてないと思いましたよ。
将来影響とか無いんだろうか…。
と、楽しんで読んでます^^
いや~、他人事って楽しい。ヾ(ーー )ォィ
ドナドナド~ナ~ド~ナ~、このあとの展開も楽しみです(笑)
飾らない言葉ぶりのshinさんのブログ、
人間味があってとっても楽しいです^^