ビートルズの“She Loves You”の譜読みをしていた妹が一言。
「この曲2分18分もあるじゃん!」
…何分?
他にも歌詞を覚えながら、2番と3番に対して
「(1番と)歌詞を変えるな。」
と怒っていた妹を持つshinです。
ステイ編になっても相変わらずちっとも日付変わらないですね。
このイギリス旅行の記事、とうとう2桁の大台に突入。
こんなにいっぱい書くとは思わなかった…。意外。
どこで終わろうか考え中です。
さて本編。
やっと次の日です。
(『』内は中2の時のshinの日記です。)
午前6時に目が覚めました。
が、あまりに家の中が静かで起きると他の人たちを起こしてしまいそうだったのでしばらくベットでゴロゴロして時間を潰す事に。
定期的に、「ギャーッッ」と鳴く変な鳥の鳴き声にビクッとさせられました。
『奴はとにかく嫌な奴で、不意打ちの如く時間を置いて突然鳴く。』
中2のshinは軽く敵対心すら持ったようです。
鳥のせいで2度寝という訳にもいかず、荷物とかゴソゴソやって結局7時に行動し始め、結果娘を起こしちゃいました。
朝シリアルを食べていると、ダック父と息子が出かけるようです。
「クリケットの試合に行く」と言う事でしたが、何故かダック父の服装は、
『どう見てもジャングルブックという格好で、試合中密林にでも行くのかと思った。』
と中2のshinにおかしな想像をさせていました。
しばらくしてshinとダック母と娘も出かけました。
shin達は徒歩です。
行先はワーリック城。お城です。
家族連れが多く、ちょっとしたレジャースポットな様でした。
始め「お城」と聞いてディズニーのシンデレラ城みたいな城を想像していたshin。
実際見てみたら意外とすっきりした外観だったので少々拍子抜けでしたが、中の方はさすがに荘厳華麗という言葉がふさわしい、歴史ある造りでした。
どうよ、中2のshin。感想は?
『とにかくムダに豪華でムダにお洒落。』
無駄じゃない豪華なんてありません。身も蓋もない事言わないで。
『その代り浴室やトイレはかなりシンプルだった。
今見てもかなり豪華なのだから、当時はそれこそムダにまばゆかったと思う。
思うに、キラキラしてない風呂場とかで皆一息ついたんだろう。』
余計な詮索までせんでよろしい。
写真も撮りましたが、「NO FLASH」の文字があったのでフラッシュは無しで。しかし、
『写そうとしたら、頭上で男の人の声がした。
(撮ってからでいいや)と思って、撮ってから振り返ると、
そこにアメリカンが立っていて、
「フラッシュ焚かなかったな、よし。」
と英語で言った。ビビった。』
撮ってからって、お前小心者のくせに度胸あるなー。
しかもアメリカンて、何基準で判断したんだよ。
ガタイ良くてホットドックでも持ってたのでしょうか。
(ガタイ良かったのは覚えてますけど。)
その後外に出たら、何か声がしました。
内容は聞こえませんでした。
なので意外と図太い中2のshinはほっといたのですが、ダックが肩を叩くので立ち止まると、途端にshinのフルネームを大声で呼ぶデカイ声がしました。
振り返ると、広場にセバ達がいます。
何かまるっとした大きな女性のもとに集っています。
その女性はレジャーシートのかなりの割合を占め、
「風が吹いても飛ばされないわよ~」
って感じでホッホッホと笑っていました。
母ダックが「あいさつに行く?」と言ってくれたのでセバ達の所へ。
何か久々に日本語で会話した気分になりました。
『そう言えばセバがこの日記を読んで涙が出るほど笑っていた。
失礼だろ、セバ。どうせこれ読んでまたお前笑うんだろうな』
未来でも予知してるかの様な一文です。
実際セバはこの記事読んで笑ってますからね。
さち「所でshin、それ何?」
さちがshinを指して聞いてきました。
shin「…羽です。」
さち「だから何で?」
そう、今まで城にいた時もショップを見ていた時も、shinはずーっとちょっとした注目を集め続けていたのです。
手に孔雀の羽根を持っていたので。
これはワーリック城のローズガーデンを見ていた時に、ダック娘が発見したものです。
娘「見て!孔雀の羽根だわ!」
shinもこんな所に羽が落ちてて驚いたので、
「ほんとだ!きれいだね。」
と良い反応を返しました。
そしたら娘は
「あげるわ!」
と何故かshinにパス。
S「ありがと…」
で、どうすればいいの?
一応貰いものなので、すぐにまた捨てるのは失礼ですよね。
かといって鞄に入るものでは無いし、しょうがないのでしばらく持ってる事に。
そして何か手に馴染んじゃった羽は、時々人々に疑問の視線を投げかけられながらもずーっとそのままだったのです。
更にはダック達が
「shinはその羽がとても気に入ったのね!」
「(羽根があって)ラッキーだったわね!」
とにこやかに話しかけてくるのです。
どんどん捨てづらくなってきました。
最終的には、娘から
「その羽は私の部屋に置いておいていいわよ!」
とのお許しが。
…ありがとうございます。
shinはこの羽根とレミントン・スパ駅まで行動を共にする決意をしました。
それにしても孔雀よ、なんで薔薇園なんかで落し物をするんだ。
羽ばたきすぎです。
(次回は夕食編。続く)