(shinが深夜に更新を終えた後、再び目覚めるまでにこのサイトにいらして下さった方々。(そうじゃない方は()内読み飛ばして。)
お見苦しい画面をお見せいたしまして、申し訳ありませんでした。
この回、普通に長すぎましたね。
いくら普段からshinの長々とした文体に付き合って頂いてるからって、さすがに長すぎです。
明らかに分けるべき文章でしたが、
「ただでさえ何章にも分かれている話で、更に前・後編にまで分ける訳には…」
と、その時shinは考えたみたいです。
で、翌朝サイトを開いてスクロール幅がいつもの1/2になってるのに気づき、読んでみて改めてその冗長さに驚いたというわけです。
あまり夜中に更新するのも考え物ですね。
眠くてハイになってたんだと解釈して、前回見た画面を快く忘れてくださると嬉しいです。)
朝っぱらから、謝罪で始まるshinでした。
では気を取り直して、機内でテトリスを始めた中2のshinの事を覗いてみましょう。
中2のshinは早速テトリスに取りかかります。
しかし、このテトリス、何かおかしいです。
降りてきたブロックをまず右に寄せようと、
十字の右ボタンを押したとたん、
―ギュンッッ
と、ブロックは現実世界ならエンジン音でもブチかましそうな勢いで下にさがりました。
「???」
その時shinは、多分はたから見ても明らかなクエスチョンマークを顔中に浮かべてたと思います。
―あれ?私、今右押しましたよね?
またブロックが降りてきます。
shin(よし、今度は下に…。)
しかし、下ボタンを押しても、今度は左方向に
ちょろっ。
としか動きません。
「????」
なんでこんなに難しいのでしょうか。
shinは早くも心が折れかけています。
緊張をほぐすために始めたテトリスに、こんなにも精神的苦痛を与えられるなんて。
shinは上手くいかないもどかしさに、かなりじれていました。
…その頃。
隣のカーンも、ものすごいじれったい思いをしていたのです。
―カーン心の声―(アテレコ)
(ホントにこの子は何なんだ!
やっと変なポーズをやめたかと思ったら、
今度はコントローラーを縦に持ってテトリスしてやがる…!
オイ、それは横に持つんだ!!
下ボタンを右ボタンだと思って押したって、そりゃ下に下がるよ!
明らかにおかしいだろ、気付けって!
なんだその「どうなってるの?」みたいな顔!
…ああっ、注意してぇ!でも、言葉通じるかわかんねぇ…!!)
shinはようやくこのおかしな法則のテトリスに慣れてきましたが、はっきり言ってこれ以上続ける元気はありませんでした。
―もうやめよう…。
そう思った瞬間と、カーンがちょっと咳払いをしてshinの注意を引いたのと、ほぼ同時でした。
shinがカーンを見ると、カーンはもったいぶった手つきでコントローラーを取り出すと、
カーン「んっ、」
(shinと同じようにコントローラーを縦に持ち、)
カーン「ん!」
(グイっと90度回転させました。)
shin「―!あ~!!」
大納得。同時に、カーンも胸のつかえが取れたようでした。
納得ですが、さすがのshinも恥ずかしくて、これ以上テトリスを続ける事はできませんでした。
shin(寝よう…。)
座ってるだけなのにすごい疲れたし、カーンは意外と優しい人だったから多分寝ても大丈夫だしで、もうshinは寝る事に決めました。
が。
まだまだshinには平穏な一時は訪れませんでした。
―ビニールに入ってるひざ掛けのビニールが、破れない。
shinはもともと握力が激弱なので、その事も手伝ってるのかちっとも開きません。
shinが悪戦苦闘しだしたのと同時に、カーンの平穏も乱されます。
カ(今度は何だ!?ビニールはお前が下にしてる面に、破き易いように点線が入ってんだよ!
つーかそんなに力込めて、それでも開かねえのか?
…あー!じれったい!)
カーンは今回は即行動に移しました。
カ「んっ、」
(言いながら自分のひざ掛けをつかみ、カーンの方を向いたshinに向かって、)
カ「ん!」
(点線をアピールしながらビニールを破りました。)
S「―!あ~!!!」
大納得。(2度目。)
さすがに2度目ともなると、shinとカーンの間には敵を同じくした同胞のような連帯感が芽生えていました。(カーンの場合、敵はshinだったわけですが)
二人とも開けてしまったひざ掛けをかけて、しばらくウトウトした後、飛行機はロンドン上空へとさしかかりました。
窓の外に興味を持ってるshinに、カーンが軽く手招きします。
カ「ほら、あれがビック・ベンだよ。」
S「わぁ…!」
熱心に見ているshinに、カーンはイギリスの街並みを上空から説明してくれ、2人はどちらからともなく笑顔になってました。
空から見たロンドンは、本当にきれいでした。
ようやく、ここで無声映画状態だった2人の間に、会話らしい会話がぽつぽつ始まります。
S「観光なんですか?」
カ「いや、残念だけど仕事なんだ。」
いい感じです。
しかし、やっと話し始めた時にもうロンドン上空だったのですから、大した話をする前にあっという間に着陸の時間になりました。
shinは再び“耳をふさぐ体勢”になりましたが、カーンも先ほどとは違い、その事をもう気にしなくなってました。
そして、着陸。
「楽しい時間だったよ。」
と、後でどういう意味なんだろうと考えたくなる言葉を残して、shinと握手を交わし、カーンは去って行きました。
ありがとう、さよなら。そしてお騒がせしました、カーン。
はじめ恐そうだなんて思ってごめんよ。君はいい人でした。
こうしてshinは長い搭乗時間を、なかなか濃い思い出として残すことになったのでした。
(一応言っときますけど、その前に飛行機に家族で乗った時は、テトリスも、ひざ掛けもちゃんと使えてましたよ。緊張してたんです。)
…恐らくこの飛行機で一番ついてなかったのは、おかしな動作を繰り返す外人2人組の隣に座ってしまった、あの気難しそうな英国紳士でしょう。
最終的には英字新聞を広げてshin達を視界に入れないようにしてた英国紳士。
お騒がせしました。
そしてまたshinはshinで、カーンと笑顔で握手してるシーンだけを目撃され、
「早速英会話してる…!!」
という、間違った印象をさち達に与え、誤解を深めていくのでした。
英会話とか、多分5分くらいしかしてなかったからね。
(ようやくイギリスの土を踏むか…!?続編に続く。)
自分の中では、ボーイッシュな女の子をイメージしながら読んでいるmickeyです(でも最初は男性だと思っていたことは内緒)。
何か、更新速度がどんどん速くなってません?こちらとしては大歓迎ですが、無理はしないで下さいね。
いやー、相変わらず面白いですね。
このときのカーンさんの気持ち、分かりますね。 ”あー、教えてやりたい!でも余計なお世話かなぁ。もしかしたらわざとやってるのかもしれないし、はたまた自分の行動にあえて縛りを課している、何かのおまじないなのかも(それはねーだろ)知れないし…でもこのままじゃ気になって眠れん!よし、教えたるか!”みたいな…言った後は、さぞかし胸のつかえが取れたことでしょうww
次回はとうとう到着するか、それともあえてじらして、もうひとネタか…楽しみですwww
いや、更新速度はですね、昨日何故かハイになっちゃって、そんで気が付いたら半分意地になりながら長文仕上げてたんですよ。
で、そのまま寝て、起きて見たらアホみたいに長くてですね、愕然として2つに分けたって訳でして…。
後編は明日載せても良かったんですが、どうやら寝てる間に3人ほどの目には止まっちゃってたみたいでして。。。
グダグダだな、と自己嫌悪に陥りながら文を直して結局アップしたんで、いきなり記事が2つ更新される事態になったわけです。
そんな文章なのに、面白いなんて言ってもらえて光栄です(^-^)
もしかしたら近日何日か留守にするかもしれないですが、shinも長々した文章から脱却できるよう頑張って書くんで、また見てやって下さい。